第1回目の「中島公園の彫刻とモニュメントの清掃」が2008年6月29日9時から12時まで行われました。札幌彫刻美術館友の会等の美術愛好者と中島公園近所の住民など中島公園ファンが共同して行う意義深いイベントとなりました。約30人が参加しました。清掃作業及び、彫刻についての説明、そして、その彫刻を清掃する際の注意事項も聞きました。
第1回彫刻清掃の詳細はこちらをクリック!→第1回野外彫刻清掃

中島公園野外彫刻清掃運動参加報告(2008年6月29日実施)


← 山内壮夫の彫刻「森の歌」前が集合場所です。

記念すべき第1回野外彫刻清掃が「中島公園モニュメント研究会」により行われました。

29名が集合、9時~12時までの彫刻清掃作業です。

集合場所が「ユニセフ・札幌ラブウォーク」と一緒とは嬉しいですね。お互いに盛り上がります。

九条広場を両者が、二分する形になりました。

垂れ幕と旗が、ほぼ同じ場所に、二つ並んでかけられました
(左の画像)。

右側が「中島公園モニュメント研究会」の旗ですが、余りにも小さくて見えないかもしれません(矢印の先)。 

主催:中島公園モニュメント研究会 協力:札幌彫刻美術館友の会

←札幌彫刻美術館友の会が道具を用意。

園内にはいろいろのタイプの彫刻があります。 ブロンズ、御影石、大理石、セメント、金属などです。

材料に応じた清掃法があることを教わりました。 

道具は水汲み用のバケツ、脚立、デッキブラシ、たわし、歯ブラシ、雑巾、布巾等です。 それに何故か草刈鎌も? その時は首を傾げました。

作業をする上で、大切なことは、彫刻を傷つけないこと、怪我をしないことです。 彫刻に梯子をかければ、傷がつくので脚立を使います。 

しかし、脚立の上での作業は不安定です。 それで脚立を抑える人が必要になってきます。 皆で協力して清掃作業を行いました。


←放置された彫刻の周りは雑草だらけでした。

「彫刻の清掃に草刈鎌?」そのわけが、やっと分かりました。 

せっかく彫刻をきれいにしても足元が草でボウボウでは美しくないからです。

←水掛け大変ですね。バケツの水を高い所まで飛ばすのです。

彫刻は高すぎて大変。水をかけるのが精一杯でした。バケツでかけるのですから、並大抵ではありません。オリンピックの競技に入れたいくらいです。 

← 火バサミでゴミ拾いをする「札幌ラブウォーク」のボランティア。

更に、「ユニセフ・札幌ラブウォーク」もあり、「ガールスカウト北海道17団」など多くの団体が中島公園に結集していました。

「街なかの美を守ろう」運動の一環としての野外彫刻清掃

「中島公園モニュメント研究会」が野外彫刻の清掃を行った日は、
中島公園の主要園路や自由広場でフリマ(フリーマーケット)が開催され、 
大規模な「野点」も豊平館前の広場で開かれていました。 

天候にも恵まれ、このような状況の中で「清掃運動」が行われたことを大変嬉しく思います。 なぜなら、この運動は「街なかの美を守ろう」運動の一環として実施しているからです。

市民に彫刻をキレイにする作業を見てもらい、この運動について市民の理解を得ることは、何よりも大切と思います。 上の画像を見て下さい。 ほとんどの人が清掃作業を見ながら歩いています。

書いている内にだんだん熱くなってきました。 勘違いされないように改めて説明します。 このページは中島公園近所の住民である、中島パフェ管理人から、訪問者(ホームページを読んでくれる人)への報告です。 

読み返してみると、まるで代表者が書いていように感じました。 
「念のためのひと言」が必要と思った次第です。

余談:「中島パフェ」の写真がキタラ広報誌の裏表紙に掲載

←山内壮夫 作 「鶴の舞」

私の撮った「鶴の舞」の写真が、札幌コンサートホール・キタラの会報誌「KitaraClub」の裏表紙にYさんの文と共に載りました。 

偶然とはいえ、山内壮夫生誕100年に彼の作品の写真が載ったことは、この上ない喜びです。

←「木下成太郎像」にワックスをかけて仕上げる。

今回の清掃で満足度が一番大きかったのが、「木下成太郎像」の清掃です。

台座の草刈をして、水をかけて洗って、カラスの糞をおとし、乾いたらワックスをかけ、乾拭して完成。

最後に、このブロンズ像がキレイになったのを見たときは、中島公園近所の住民として、参加の皆様に心から感謝しました。 


マガモが巣立つ季節です。さあ、野外彫刻清掃も子鴨と一緒にスタート!


2011年11月19日更新
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「中島公園モニュメント研究会」の旗。


脚立に乗って清掃。

最終処理はワックス塗って乾拭きです。


若い人が高所作業をしてくれた。


彫刻清掃の前に解説を聞く。

北海道新聞に彫刻清掃の記事掲載

なぜなぜして、楽しみながら「母と子の像」を清掃するボランティア。 

この写真は、「中島公園の彫刻守れ」という見出しの記事と共に、7月10日の北海道新聞に掲載されました。

去年の「札幌まつり」の最終日(6月16日)の夜、「母と子の像」は何者かにより押し倒されました。

直ぐに復元されたのですが、それから数日して、花火で目を焼かれました。 

今は清掃の皆さんに可愛がられて幸せそうに見えます。叉、「笛を吹く少女」も、そのとき目をやられました。

それ以前のことですが、「猫とハーモニカ」も耳が壊されています。 清掃運動がきっかけとなり、彫刻が大切にされるようになることを願っています。


 「猫とハーモニカ」の清掃。


「笛を吹く少女」の目線の先に藻岩山。


清掃後、綺麗になったブロンズ像。

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