歴史施設:豊平館、日本庭園・八窓庵彫刻

 豊平館休館 なんと4年間! 2012年4月~2016年3月 

耐震補強、バリアフリー化、障害者トイレ、エレベーター設置、有料化?
改修前(2012.3.12)の豊平館→ 札幌のスナップ・改修前の豊平館…

現在の豊平館は改修ほぼ道半ば


2014年1月14日撮影、リニューアルオープンは2016年度の予定。


2014年1月14日撮影、まだ先は長い。あと2年余りで保存修理工事完了。


2014年1月2日撮影、新しい豊平館にはエレベーターもつく。

豊平館耐震・改修工事本格化 2012年9月20日撮影

国指定重要文化財「豊平館」の改修工事は既に始まっている。ここに来て豊平館を囲っての本格工事に着手した。9月中旬までは休館になっても外観だけは保っていた。最早その美しい姿を観ることは出来なくなった。
札幌市の計画詳細はこちら → 豊平館保存活用基本計画pdf


今までは何とか写真を撮ることはできたが、ついに囲まれることになった。


これから3年半に及ぶ工事は続く。半分見えているけれど、これからは?


工事が終われば経営体制も変わる。有料になるという話もあるが…。


立て看板によると、2015年11月30日までには囲いだけは取れるようだ。豊平館は2012年11月で創建132年、今はなき、あの鹿鳴館より古い貴重な木造洋風建築物。リニューアルした後が楽しみだ。

2012年3月 豊平館の簡単なご案内(ただ今休館中)

開館時間9時~17時、休館日、年末年始、第2火曜(6~10月は第2火曜開館)料金無料、喫茶は火曜日休み。2012年度より4年間、改修の為休館。アクセス、地下鉄南北線「中島公園駅」下車徒歩5分、市電「中島公園通」下車徒歩3分、駐車場なし。

 豊平館全面改修2012年度着工、約4年間休館

とりあえず、nakapaが豊平館をご案内します(笑)

「豊平館に行ったことありますか?」
「そのうち、行こうと思います」
「その内じゃあダメです。直ぐに行きなさい」

2012年度というから、4月頃には閉館になるかも?
開館は4年後の2016年度中の見込みです。

「豊平館は明治13年に建てられ、あの有名な鹿鳴館より3年も古いのですよ」
「そんなに古くみえませんが」
「老朽化したので1986年に修復したのです」

来年からの改修は4年もかかります。 大掛かりな改修ですから、中の様子も変わる予定です。 それに改修後は有料になる可能性もあります。
今がチャンスです。 お早めに!

お断り:豊平館は既に休館。これは以前に書いた記事です。

野外喫茶から結婚披露宴まで(ただ今休館中)

池の前の芝生、ピクニックの家族連れ。

「豊平館前には池もあります。芝生でお弁当食べたり、水鳥と戯れたり、
花見も出来るんですよ」
「ビーチパラソルみたいのは何ですか」
「1階に喫茶室がありますが、暖かくなると屋外喫茶もオープンします。
ラムネ200円だったかな?」

「食事はできないのですか?」
「喫茶で軽食は如何ですか。本格的には予約制の個室レストランがあります。予算は1人あたり5500円程度と思いますが、電話で聞いてみて下さい。豊平館は結婚式場でもあるのです。今までに2万2千組以上が式を挙げたそうです」


豊平館前の池。

この椅子は本物です!(ただ今休館中)

「こちらが、皇太子殿下(大正天皇)が座られた椅子でございます」

「これが天皇陛下が使用されたベッドですか?」

「いいえ、文献や図面をたよりに再現しました」
「あれっ! ニセモノですか?」
「偽物とは失礼な。菊の紋章入りの椅子は本物ですよ」
「それは、先ほど聞きました。それだけですか?」

「明治天皇ゆかりの遺品も沢山ありますよ」
「ほ~っ、どんなものでしょう」
「歯刷子入、石鹸入、洗顔器、まだまだあります」
「小物ばかりですね」
「…………・(´_`。)グスン」


洗面用具も再現しました。歴史を感じますね。

明治・大正・昭和天皇が御宿泊  (ただ今休館中)

「明治天皇が宿泊された『梅の間』を再現しました」

「豪華ですね。外壁の縁とりはウルトラマン……」
「ウルトラマリン・ブルーです。ラピスラズリ(瑠璃)から造られた高貴な色だそうです。なにしろ、明治・大正・昭和天皇が宿泊されたホテルですからね。
外壁は白、縁取りはウルトラ・マリンブルーです」

「天皇陛下が中島公園に泊まったのですか?」
「いいえ、違います。当時は北1条西1丁目にありました。昭和33年に中島公園に移築されたのです」
「な~んだ。別の場所ですか」
「だけど、今でも陛下のご宿泊は中島公園付近です。隣接の札幌パークホテルにお泊りになります」

夜はライトアップされる豊平館。

豊平館と周辺の風景


紅葉の季節の豊平館。


落ち葉の季節の豊平館前の池。


北国の桜開花は、少し遅めのゴールデンウイーク頃。
花見を楽しむ人々で中島公園は賑う。火の使用はできません。

憩いの場所でもある 豊平館 (ただ今休館中)

「子供たち楽しそうですね。何しているのですか?」
「小魚をすくっているようです」
「釣り禁止と書いてありましたよ」
「だからすくっているの。エビなどもいましたよ。食べられそうもありませんが」  

豊平館の歴史  

1879年(明治12年)起工。


明治12年8月29日 建設工事中の豊平館 北大資料室蔵

1880年(明治13年)11月 完成。
1880年(明治13年)12月3日 落成式。
1881年(明治14年)8月30日-9月2日 明治天皇が宿泊した。


明治14年と書き消してある。「絵葉書を転写したもの。池が整備されているので完成時ではない」と書いてある。 札幌市公文書館所蔵

1881年(明治14年)11月6日 原田伝也に無償で貸し付けて経営させた。
1882年(明治15年)2月 開拓使の廃止にともない、札幌県に移管した。
1885年(明治18年) 宮内省に移管した。
1910年(明治43年)9月 宮内省が札幌区に豊平館を貸し、区が電気を設備。


東宮殿下北海道行啓(札幌各小学校旗行列) 札幌市公文書館所蔵

1921年(大正10年)12月 建物が札幌市に移管した。
1926年(大正15年)11月 市の公会堂の建設が始まった。
1927年(昭和2年)11月 新公会堂が完成した。
1933年(昭和8年)11月3日 国の史跡に指定された。
1943年(昭和18年)2月 旧陸軍北部軍の飛行第一師団司令部に使われた。
1945年(昭和20年)10月 敗戦後、進駐軍が接収し、宿舎にした。
1946年(昭和21年) 三越札幌支店が移転した。
1947年(昭和22年)10月 豊平館が米軍より札幌市に返還された。
1948年(昭和23年)2月 市による整備が終わり、札幌市中央公民館と改称。
1948年(昭和23年)6月29日 史跡指定を解除された。
1949年(昭和24年)9月 札幌市民会館に改称した。
1950年(昭和25年) 国が札幌市に敷地を払い下げた。


移築前の豊平館。右側が創成川。 札幌市公文書館所蔵

1957年(昭和32年)2月19日 中島公園へ移築に伴い。大通の豊平館解体式。
1958年(昭和33年)5月31日 中島公園への移築が完了した。
1958年(昭和33年)9月20日 結婚式場として開館した。
1964年(昭和39年)5月26日 国の重要文化財に指定された。
1964年(昭和39年)8月29日 結婚式場の利用申込で賑わう豊平館

札幌市公文書館所蔵

1968年1月26日 豊平館の防火査察 

札幌市公文書館所蔵

1980年11月3日 豊平館創建百年記念式典。

札幌市公文書館所蔵

1982年(昭和57年)5か年計画の修復事業が始まった。
1986年(昭和61年)8月5日修復が完了した。

豊平館修復記念式典  札幌市公文書館所蔵 

以上の出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2007年3月7日 
2012年(平成24年)4月1日より4年間工事のため休館。 

2012年より2016年まで豊平館全面改修工事の為、休館

2010年4月3日付け、北海道新聞によると、国指定重要文化財豊平館は建築以来130年経過し改修が必要になっています。 2年後の2012年から4年かけて全面改修する予定です。

外壁の腐食や屋根の雨漏りが進行しています。耐震診断を受けた結果、震度6の地震で倒壊する恐れがあることも判明しました。 その為、大規模改修に着手することにしたのです。

新しい豊平館ではバリアフリー化のため、身障者も利用できるトイレとエレベーターを新設する考えです。2012年から2016年まで、休館となりますから、4年間のお別れになります。 なお、豊平館は2010年11月で創建130年になりました。

詳しい情報 → 札幌市が豊平館を耐震改修へ(北海道建設新聞)

日本庭園

歴史施設:日本庭園・八窓庵

日本庭園は池のある美しい庭園。 春のシダレザクラ、秋の紅葉が素晴しい庭園です。 夏は芝生の上で休息も出来る憩いの場所。 冬季は閉鎖されます。
日本庭園、開放期間4月下旬~11月上旬、8時30分~17時、無料 

2014年4月26日(土)日本庭園開園

日本庭園が開園、 今年の開園は少し早め4月26日土曜日。

2013年は紅葉見頃の為11月10日まで開園延長11日から冬季閉鎖。

1961年より2年かけて、今の日本庭園を完成させました。毎年、11月3日「文化の日」あたりまでの開園で、その後、冬季閉鎖に入ります。春の開園は4月29日の「昭和の日」、あるいは少し前くらいからです。

日本庭園は札幌で江戸時代のロマンを感じさせる貴重な空間です。
半世紀前のこのあたりは中島公園の未開発地域と言われていました。
先ずは春の日本庭園よりご覧下さい。

日本庭園の春 冬季閉鎖 開園は4月下旬より

豊平館側から日本庭園に入り、少し歩くと水の音が聞こえます。左を見ると小さな滝が…。岩肌を流れる水と木々が涼しさを与えてくれます。滝の水は庭園内を静かに流れ池に流れ込みます。


冬は閉鎖され、4月の29日叉は少し前に開園します。滝もあります。


北海道では珍しい枝垂れ桜、満開の少し前です。2007年5月8日撮影。


ニリンソウ,エゾエンゴサク,カタクリ,福寿草等「野の花」も春に咲く。

日本庭園の夏 水と緑の中島公園にぴったりの日本庭園

日本庭園の基本的形式『奥山に発した流れが瀬を走り、淵に寄り、平野を流れ、沼に休み、やがて大海に進むまでの自然風景を縮景し……』となっています。 まさに、水と緑の中島公園にぴったりの形式ですね。 


この東屋は2008年春、雪の重みで倒壊しました。日本庭園に欠かせない景観の一部です。この写真は倒壊前の2007年7月11日に撮りました。

『池の護岸はセメントを一切使わず、石と丸太の乱抗で組まれた。 
それも浜離宮の州浜や禅寺の石庭など古来の名園を参考にしている』

新しく建てられた東屋


2010年3月25日、東屋が2年ぶりに再建された。見るからに丈夫そう。

日本庭園の秋 江戸、京都、北海道が融合した庭園

日本庭園が一番美しく見えるのは、やはり秋です。 


豊平館に近い南門より日本庭園に入ると曲線のアプローチがあります。


禅寺の石庭を参考にしました。『庭石は日高の沙流川、胆振の鵡川の源流をはじめ藤の沢、張碓などから運んだ』そうです。


灯籠、『なかでも特筆すべきは12基の石灯籠。京都の老舗石屋が、最高級の御影石で、修学院離宮など全国各地の名だたる灯籠の形を揃えた』というのですから豪華ですね。


橋を渡ると北門です。『5,000坪の敷地に植えられた木と花は、道内各地から苦労して集めたオンコ、トドマツ、ツツジ類など40種、1,400本。北海道の山野の色を念頭に置いたという』ことです。江戸、京都、北海道が融合した日本庭園ですね。


池に映っているビルは「ノボテル札幌」、向こう岸に八窓庵が観えます。


八窓庵より北門に続く道。
以上、参考文献:札幌文庫84中島公園札幌市教育委員会編
北海道新聞社『 』内は引用部分です。

国指定重要文化財 八窓庵  

八窓庵の詳細はこちらをクリック → 最北端にある小堀遠州の八窓庵


生垣に囲まれた八窓庵と庭


2008年秋、復元されたばかりの八窓庵です。


2009年4月25日、4年ぶりで八窓庵のある開園を迎えました。
2005年3月21日八窓庵は雪の重みでほぼ全壊しました。 
保護しているプレハブ小屋が雪の重みで倒壊してしまったのです。
2007年より現場での復元工事も本格化し、
2008年10月に修復完了しました。

八窓庵は雪の重みでほぼ全壊 2005年3月21日


八窓庵復元工事中のプレハブ事務所、この右側で修復工事をしていました。八窓庵倒壊の詳細はこちら →八窓庵倒壊の原因は?

日本庭園のイベント 雪明かりin中島公園、野点、他

雪あかりin中島公園 2009年2月10日撮影


2月初旬の「さっぽろ雪まつり」と同時開催で「雪あかりin中島公園」が開催されています。 2007年からの開催です。 2回目の2008年2月、冬季閉鎖の日本庭園が初めて開放されました。 

薄暗くなってからの開放ですが、冬季間に日本庭園に入れる機会は滅多にありません。 日本庭園内に幻想的な雪あかりが調和して独特の雰囲気を出していました。

2010年の「雪あかりin中島公園」は、九条広場と、そこから札幌コンサートホール・キタラに向う園路で開かれました。 日本庭園を含む開催は2009年まで。

野点 八窓庵修復工事後の一般公開を記念して野点を開催


上の画像はこちらのブログからコピー クリック→ 八窓庵一般公開中

野点と茶室「三分庵」での茶会を開催。中島公園日本庭園「三分庵」で2009年 9月6日から10月4日(日)までの毎週土・日曜日に開催。
詳細はこちら→ 日本庭園爽秋茶会

中島公園紅葉ライトアップの思い出(2007年~2009年の開催)

「中島公園紅葉ライトアップ」が2007年より10月初旬に日本庭園で開催されています。 2009年までの3年間10月に開かれていました。札幌市内のほぼ中心部にある中島公園の紅葉をライトアップするイベントです。
2009年の詳細はこちらをクリック → 中島公園紅葉ライトアップ

2008年は10月5日~7日まで開かれました。ロマンティックパーク「光の森2008」と題し、自然とライトアップの調和で新しい札幌のワンシーンが作られました。 お茶の無料接待やバンド演奏がありました。
2008年の詳細はこちらをクリック → 中島公園紅葉ライトアップ


ライトアップされた日本庭園の池です。


池への映り込みが鏡のようです。

彫刻

歴史施設:木下像・森の歌

木下成太郎像(きのしたしげたろうぞう)朝倉文夫

中島公園で一番古い彫刻は、1941年に設置された「木下成太郎像」。当時、東洋のロダンと称せら れていた朝倉文夫の作品である。 

朝倉作品は第二次世界大戦中の金属回収令で、400点にのぼるブロンズ像の殆どが潰されて、大砲などの兵器にされてしまった。

台座とともにオリジナル像として残ったのは、この作品だけではないだろうか。

中島公園の「お宝」を超えた日本の歴史そのものを背負った文化遺産のような気がする。

2007年、菖蒲池東側に鎮座する「木下成太郎像」が、貴重な作品であることが、地元の彫刻ファンにより再評価された。

その後、全国的な広がりをみせ、2010年10月には、札幌パークホテルで
「2010北の彫刻シンポジューム」が開催された。

武蔵野美術大学、黒川教授は「屋外に設置されたブロンズ彫刻の保存について」の講演に先立ち、この像を診断し、調査をした。 

中島公園には「八窓庵」「豊平館」という二つの国指定重要文化財がある。 この「木下成太郎像」も歴史的文化遺産として見直されようとしている。

森の歌(もりのうた)山内壮夫

「森の歌」には、沢山の人や動物が掘り込まれている。 幾つくらいあるか数えてみたが、分からない。

女性、子どもなどの沢山の人々、それに牛、馬、羊、鮭、鰊などが掘り込まれた北海道らしい像である。 

円柱なので一回りして、同じものを重複して数えてしまう。80くらいあるかなと思った。 高さ6mあり、中島公園内では一番高い像だ。

1959年10月、中島公園で開催された北海道博覧会を記念して建立された。

当時、誕生した百花園の噴水の真ん中に白セメント製の「森の歌」が立っていた。

1997年9月、札幌コンサートホールの建設に伴う移設を機に、中島公園の表玄関である九条広場に移された。

その際、長期保存に適したブロンズで再鋳造された。 付近には中島児童会館や人形劇場こぐま座がある。 以前は、この像を中心にバラ園を造る構想もあったが、どうなったのだろう。

後で分った話だが、この像の一番上の子供が吹いているのは、ギリシャ神話の「牧神パンの笛」。 世界最古の管楽器と言われている。

2014年11月15日
中島公園パーフェクトガイド

リンク:マップと施設

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  体育センター
  中島公園庭球場  
 広 場
  自由広場
  遊戯・9条広場   
  香の広場
  緑の広場
 その他 
  隣接する神社
  冬季閉鎖施設

2015年に全面リニューアルの予定

1.記事の再整理

メインメニューを中心に再整理。先ず最初にマップと各施設を整理する。

上のようにリンクを貼った。当面メインメニューと、このサイドメニューが重複しているが、これからは、サイドメニュー中心に更新する予定。

2.アクセスし易いページに改修

以上についてはメインメニューの一つである「マップ 施設」にプルダウンメニューを作り、ワンクリックで表示できるように改修。

上の画像は「冬季閉鎖施設」へアクセスする場合、「マップ 施設」→「その他」→「隣接する神社」と「冬季閉鎖施設」が表示される。

3.リニューアル作業の順番

上に掲載したように入れ物である新ページは既に作られているが、肝心の記事の整理が出来ていない。

先ず、記事を整理する。次に整理された記事を順次、新ページに移行する。
2015年中の全面移行を目指す。

重文豊平館保存活用工事/札幌市 

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